知らん間に出来てる厄介物

手のひらが切れてた

手を洗った時に気づいて、鋭利な何かで切ったような傷だった

こないだマグカップを落として割って、そのかけらで切ったんだと思う

なのに肝心のかけらが見つからない

裸足で歩くのが急に怖くなる

とりあえず掃除してみたけどそれっぽいものが見つからない

もういいやと思ってふと床を見たら、

小さいマグカップの割れた破片があった

安心と同時に、なんとなくムカついた

傷は小さいのにまぁまぁ痛いからだと思う

ばんそうこうもあと一枚しかない

血はでてないのにこうも痛いもんかと思う

ピアスホールも安定してないところがあって痛いし

色んな所が痛い

そのマグカップだって別にものすごく高い訳でもなく、

ただ大きさが良かったから選んだだけだった

でも割れたらやっぱ悲しかったから、

知らずのうちに抱いてた愛着があったんだろうなと思った

食べても食べても満足しない

チョコレートだのせんべいだの

ちゃんとご飯を作って食べてるのに満足しない

なんなんだろう

不気味ささえ感じる

「さみしい」って本当に厄介だと思う

子供の頃、幼稚園に初めて登園した日の事を覚えてる

お母さんの手が離れた瞬間大泣きした

なんというか、「どうして私をひとりにするの」みたいな、

周りの大人たちみんな敵に見える感じだった

お母さんもなんで一緒に連れて帰ってくれないんだろうって

余計に悲しくて泣いたんだと思う

大人になっても「さみしい」という気持ちは常に付きまとって、

その気持ちのコントロールが出来ないと人を不快にするんだと知る

それに気づいてから、自分の存在意味みたいなものを考え出す

承認欲求と似てるような気もするし違うような気もする

いや同じかも

どうだろう

何かを作ったり発表する以上、「見てほしい」という気持ちが

芽生えるのは当然の事で、「思っていた評価と違った」と感じれば

悲しくなったり落ち込んだりするのも当然の事だと思う

なんだかんだ10年漫画を描いてる話をすると、

皆「そんなに頑張れるものがあって羨ましい」みたいなことを言ってくれる

でも実際はそんなキラキラした感動物語みたいなものじゃないし

むしろ暗黒がいっぱいある

世の中にはいろんなクリエイターがいて、絵や漫画以外にも

造形とか音楽とか、0から1を作り出していこうとする人が

沢山いて、脚光が当たる事も注目されることもなく

やめていく人が沢山いるんだと思う

続けるのが一番辛い

反応が無いとか見て貰えないとかそういうことじゃなくて、

自分とのケンカが絶えない

お前があの時ああしなかったせいで今の私がこんなに苦しい思いを

してるんだってケンカを毎日している

私の人生が思ってたのと違うのは、お前の努力が間違っていたからだとか、

社会性が無いからだとか、

自分自身とのケンカが絶えないから本当に気が滅入る

日記とか見返すと私からの私への悪口が沢山書いてある

ボケだのバカだの本当に色々書いてある

誰だこんなことを書いたやつは

私である

周りがどうこうとかじゃない

全ては自分なんだなと思う

自分よりも楽しそうな人、恵まれているように見えてしまう瞬間もある

でもそれも、自分の努力不足のせいなんだと思う

根底には悔しさもある

醜いなぁと思う

ネットで明るい事だけを発信し続けている媒体が少し苦手に感じる

文字だけのコミュニケーションは良くも悪くも嘘が付ける

ワロタと書きながら真顔かもしれないし

泣いてるかもしれない

察しきれない感情の裏側みたいなもの

それが多少ある方が人間らしい気がする

なんかムカつくとか、なんか嫌だったとか、なんか鬱とか、

そういうことをネットの海に流している人の方が、

人間らしいように感じる

勿論明るい事を常に発信し続けてくれる人は、凄く優しい人なんだと思う

それと同時に自分の事を励ます目的もあるのかもしれない

でも、あまりにも明るいものばかりだと、見ててだんだん不安になってくる

この人の負の感情の行き場はどこかにあるのかな

みたいなことを考え出す

余計なお世話だよな

真っ白な綺麗な壁が一面に広まれば広まるほど、

本当に小さな黒点一つがやけに気になる

手のひらの傷もピアスホールもジンジンと痛くて、

集中力がそがれて参っています

だからこんなに長々ブログを書いている

パソコンで文字を打つのが好きと言うのもある

得意と言えるほど早くはないけど

なんか頭いい人になった気分になれる

なんてバカそうな感想なんだろうな

私の絵も、誰かに見てほしいとか、広まってほしいとか、

根源にあるのはそういう気持ち

いつも見てくれてる人、ありがとうございます。

自分とのケンカが減らせるように、自分への悪口が減るように頑張りたいです

私っていつ死ぬんだろうと漠然と思うし、

その瞬間に何を思いながら死んでいくんだろうな

せめてその瞬間、もう出来る事全部やったよなって思いながら

納棺されたい

出来れば、青とか灰色とか、そういう色の花に包まれて燃やされたい

今まで描いた絵も漫画も一緒に燃やしてほしいな

その日まで、私はどんな絵とか漫画を描くんだろうね

私と私のケンカを減らすこと

それが今の目標かもしれません

私と一緒にものづくりとか絵を描いてほしい、みたいな人、

もしいたら教えてください

よろしくお願いします

Gmail：saharaisayo@gmail.com

ピアスホール少し痛くなくなってきた

嘘、やっぱ痛い